みやぎセントラルキッチン(一般社団法人みやぎ保健企画)の口コミや評判
みやぎセントラルキッチン(一般社団法人みやぎ保健企画)
住所:〒981-0134 宮城県宮城郡利府町しらかし台6丁目3-6
TEL:022-766-4832
みやぎセントラルキッチンは、宮城県内に4つの病院と8つの診療所を持つ医療機関のグループ法人で、北海道・東北初のHACCP対応の院外調理施設として2003年にオープンして以降20年近く、治療食の配食を行っています。ここではみやぎセントラルキッチンの食事サービスについて詳しくご紹介します。
HACCP認証済みの工場で作る安全な食事
HACCP認証は、国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同機関であるCodex委員会が管轄する国際的な食品衛生管理規格です。HACCP認証済みとは、第三者機関による審査を受け「CodexHACCPの基準に則って、HACCPに基づいた衛生管理をしている」と認められていることを意味します。
HACCPは国際的に推奨されており、日本でも2018年の食品衛生法改正でHACCP導入の制度化が決定しています。HACCPは2段階にわたる厳しい審査を受け、初めて認証を受けることができますが、一度認証を受けたら終わりではなく、認証後も最低でも年一回のサーベイランス審査(継続審査)を受け、制度が維持されているかチェックをされます。
また、3年に一度はサーベイランス審査よりも細かい確認のある更新審査を受けます。HACCP認証を受けているということは、食品の製造工程から食品衛生の管理がしっかりと行われており、食の安全性が確保されていることを意味します。
みやぎセントラルキッチンでが「安全で美味しい食事の提供」「患者様・利用者様への満足度の高いサービスの提供」「地域住民の健康増進活動への貢献」「効率的な運営」をコンセプトとして掲げています。衛生管理の徹底を重要視しており、クックチルやニュークックチルなど最新の調理法も活用して安全第一の食事作りを行っています。
クックチルは加熱調理を行った食品を急速冷却し、低温で保存して提供時に再加熱する調理システムで、調理日から5日間保存が可能です。計画的な調理を行うことができるため、さまざまな種類の食事提供が必要な病院や高齢者施設の配食に適しています。
食に関する専門的なアドバイスも可能
病院や介護施設における食事づくりには採算をとりづらい、高齢化にともなう個別対応が複雑で大変、3食365日稼働のため休めない、衛星管理や品質管理が困難、安定した味の提供が難しいといったさまざまなリスクがあります。みやぎセントラルキッチンはこうしたリスクを解決できる、給食サービスや経営改善のフォローを行っています。
2017年11月には一般社団法人日本健康・栄養システム学会から「臨床栄養士研修施設」として認定を受けています。みやぎセントラルキッチンは研修カリキュラムのなかで「給食経営管理」の研修を担当しており、研修生を受け入れ臨床栄養士の育成に寄与しています。
医療福祉給食を担う管理栄養士や調理師向けに参加無料のセミナーも定期的に開催しています。「新調理システムの難しさとおもしろさ」「業務改善の秘訣はコミュニケーション」「SKの衛生管理」「食事提供が困難になるリスクと対策」など、興味深く勉強になる内容のセミナーを無料で聞くことができるので、興味のある方は参加してみるといいでしょう。
セントラルキッチンの計画手順、課題解決策、クックチルの効果的で効率的な導入方法など給食に関する悩みの相談にのってもらうこともできます。
災害時に強いネットワークと体制を構築
みやぎセントラルキッチンでは、食材の入荷・検収後、下処理、加熱調理、冷却、チルド保存を行い病院や施設のサテライトキッチンに配送します。各施設では届いた食事を盛り付け、再加熱して配膳します。
台風や大雨など、自然災害による交通障害などによって食事が届けられない場合は、事前に配送される非常食を利用できます。5日間保存できるクックチルなどの新調理システムや、全国のセントラルキッチン組織との連携、日本医療福祉セントラルキッチン協会の立ち上げによって、みやぎセントラルキッチンは災害時に強いシステムとネットワークを構築しており、東日本大震災の際にも、1食も絶やさずに食事を提供し続けた実績もあります。
震災後にはさらに災害時用の備蓄食を1万5,000食以上確保し、災害時備蓄食を確保するための冷蔵庫を備えたり、電気やガスがとまっても対応できるプロパン加熱の回転釜を確保したりといった取り組みを行っています。物流システムにおいても、病院の院外調理施設なので緊急車両に認定されており、ガソリン補給や高速道路の優先使用が認められています。このように、みやぎセントラルキッチンは東日本大震災後、さらに災害に強い体制となっているといえます。
みやぎセントラルキッチンは宮城県や福島県など東北エリアを中心に病院、診療所、高齢者施設、保育園、通所施設など55施設に年間180万食の提供を行っています。HACCP認証済みで徹底した衛生管理のもと安心・安全な食事づくりを行っており、食事の種類も常食だけでなく減塩食やたんぱく調整食、柔らか食、ペースト食、ゼリー食など豊富です。高齢者施設向けの食事サービスで悩まれている方は、みやぎセントラルキッチンに相談してみてはいかがでしょうか。