選ぶ際の参考に!高齢者向け食事サービスにはどんな種類がある?
高齢者の食事は、食べやすく健康に配慮されているだけでなく、美味しさも大切です。しかし、要介護や食事制限のある高齢者のために食事を用意するのが難しかったり、適したメニューを考えるのも苦労したりするかもしれません。そんなときに便利なのが高齢者向けの食事サービスです。ここでは高齢者向け食事サービスの種類についてご紹介します。
高齢者向け食事サービスを利用するメリット・デメリット
高齢者向けの食事サービスには、メリットだけでなくデメリットもあります。それはどのようなものなのか、詳しく解説しましょう。
高齢者向け食事サービスのメリットとは
まず一番にあげられるのは、調理の手間が要らないということでしょう。高齢者のみの世帯では、調理するのが面倒なことや、調理するための食材の買い出しに行くのが困難なケースも多いです。高齢者向けの食事サービスなら、届いたものを温めてすぐに食べることができ、料理が苦手な高齢者でも栄養バランスのよい食事を摂ることができます。
また、身近にスーパーやコンビニがあれば、そこで購入するお弁当や総菜で済ませてしまう高齢者も多いですが、市販のものは塩分が多かったり、栄養のバランスも決してよいとはいえないでしょう。食事サービスなら、塩分やカロリー、糖分などに配慮し栄養バランスのよい食事を、宅配してもらい簡単に食べることができます。
そしてもうひとつ、食事サービスを利用することで安否確認もできるので、離れて暮らす高齢の親のために子どもが利用を申し込むのもおすすめです。
高齢者向け食事サービスのデメリットとは
自宅まで届けてくれる便利な食事サービスですが、届けてくれる時間に不在だと受け取ることができません。生もの・日持ちのしない食品であることから、直接受け取ることが必要になり、配達の時間に外出できなくなります。
また、サービスを行う企業によっては祝日など利用できない場合があるので、配達のない日は自分で食事を用意することになります。栄養バランスを考えたメニューの食事サービスですが、好き嫌いがある人なら食べられないものもあるかもしれません。味付けも、自分の好みに合わないなら続けることが難しくなることもあるでしょう。
高齢者向け食事サービスの種類
高齢者向けの食事サービスには、ご飯が付いている「弁当タイプ」と、ご飯は自分で用意する「総菜タイプ」がありますが、それ以外でも保存方法で選ぶこともできます。
常温で届くタイプ
調理した料理を、届いたらすぐに食べることができます。すぐに食べることを前提としているので、生ものも入っており作りたての美味しさを味わうことができます。
冷蔵で届くタイプ
調理後に冷蔵され、冷蔵の状態で届く食事です。食べる前に電子レンジなどで温める必要がありますが、冷蔵状態で数日保管できるものもあります。こちらも常温タイプと同様に、温めることで作りたての美味しさを味わうことができます。
冷凍で届くタイプ
調理後に急速冷凍され冷凍された状態で届くので、食べるまで冷凍保存することが可能です。まとめて注文することもでき、食べたいときに必要な分だけ電子レンジで温めて食べることができます。
レトルトタイプ
常温保存可能なレトルトタイプで、総菜やおかゆがパックされています。週に一度、あるいは2週に一度など、まとめて配達され食べた分の代金を支払うというサービスもあります。
介護食や減塩食などもあり
普通に食べることができる人向けの「普通食」だけでなく、噛んだり飲み込んだりが難しい人向けの「介護食」を扱っているサービスもあります。噛む力が弱くなっていても食べやすいやわらかなメニューや、飲み込みやすいとろみのついたメニューなどがあります。また、腎臓病や糖尿病などで食事制限がある人でも安心して食べられる「減塩食」や「カロリー調整食」「タンパク質調整食」などもあります。
高齢者向け食事サービスを選ぶ際にチェックするべきポイント
高齢者向けの食事サービスもいろいろとあり、選ぶのに迷ってしまうかもしれません。選ぶ際にチェックしたいポイントについて説明しましょう。
食べる人の好みを考慮する
高齢者は食べることを楽しみにしている人も多く、食事サービスでも美味しく食べられるかどうか、その点はとても重要です。契約する前に好みの味かどうか確認するために、試食が可能なら利用してみることをおすすめします。
条件に合う食事が用意されているか
普通食を食べることが可能で食事に制限がない人なら問題ありませんが、介護食や食事に制限のある人なら、条件に合うメニューが用意されているかチェックしましょう。
配送方法の確認
宅配で届く食事サービスですから、家を空けがちな人なら毎日受け取ることが難しくなるかもしれません。食事サービスが毎日配送されるのか、まとめて1週間分の配送が可能なのか、自分の都合に合わせられるかどうかもチェックしてください。
まとめ
食べやすさや美味しさ、健康状態も考慮してメニューを選ぶことができる高齢者向けの食事サービスですが、条件に合わせてサービスやメニューを選ぶことができます。高齢者向けならどこでもよい、というわけではありません。食事を食べる高齢者本人の立場になり、最適な食事サービスを選んでみてください。